『ピープルシアター第39回公演 猿の王国』
ピープルシアター 6月30日〜7月4日
王は、前の王の子を殺していいのか!生命を軽蔑する者の、その先は、闇。
この作品は、京都大学霊長類研究所教授である杉山幸丸氏の、インドに生息する神々の使徒と思われている真っ白い猿、ハヌマンラングールを調査、報告した「子殺しの行動学」をモチーフに書かれたものです。権力を交代したとたんに前のボス猿の子供たちを全て抹消していく。そこには、権力を奪い、自分の王国を作る為には幼い子供たちをも殺すという残酷な世界があります。まさに人間の奥深くに棲む欲望。そんな世界を暗示的に表情的に表現できればと考えています。ハヌマンラングールの世界は、人間の根源的モチーフと生きることの喜びを、インドのジャングルから世界のあらゆる国に発せられた象徴的な物語です。私たちは、猿たちの戦いの十日間を描きながら、私たち人間の心の奥に隠れている闇をあぶり出し、欲望とは何か、愛とは、嘆きとは何か、輝き生きる事とは何かを、私たち自身に問い直すと同時に多くの人たちと共に深く考えていきたいと思っています。
見どころ
ハヌマンラングールの一群に、ドンタロウと呼ばれているボス猿のもと、平和に暮らしている小さな群があった。ある日、そこへ、エルノスケと呼ばれる荒々しい離れ若猿の群が襲ってきた。それから猿たちの壮絶なる戦いの日々は始まった。・・・初演の成果をしりつつ、出演する俳優の誰もが、そのハードな身体表現に躊躇した・・・この「猿の王国」は神々の使徒、ハヌマンラングールの戦いの日々を描きながら、現代を、鮮烈に、幻想的に描き出す物語。身体表現、詩的セリフ、独創的な音楽、幻想的美術と照明が一体となって創りだされる演劇空間は、単に実験的というだけではなく世界に通用する感動的世界を生み出すことと確信しています。
スタッフ
作・演出:森井睦
美術:高見慧
照明:日高勝彦
作曲:飯田緑子
振付:小松花奈子
衣裳:川村昌子
音響:萩田勝己
宣伝美術:小畑紘一
演出助手:冨永純一
舞台監督:佐藤司
制作:ピープルシアター・古田武
キャスト
二宮聡 前田真里衣
西丸亮 阿部光子
森都のり 長谷川一樹
屋根真樹 幸田岳大
野口仁志 仁尾岳士
籠嶋徹也 斉藤友裕
鈴木美也子 河本有里子
印南雅子 森谷あかり
三原陽子 板東恵里
横川康次 千葉亮平
英誠 奥田康二
吉本成人 海渡なお
鈴木絢子 島岡花
浅野佐和子 小岩美奈
内藤雅子
公演日程
2004年6月30日〜7月4日 |
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30(水) |
1(木) |
2(金) |
3(土) |
4(日) |
15:00 |
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19:00 |
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※開場時間は1時間前
チケット
前売り:3,800円
当日:4,000円
中・高生:2,500円
シニア:3,000円(65歳以上)
(日時指定・全席自由)
受付(当日券販売)は開演1時間前開始
[前売り取り扱い]
チケットぴあ(03-5237-9988)
ピープルシアター(042-371-4992)
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