日本近・現代秀作短編劇100本シリーズ
能祗(のうぎ)
田島淳 作 1920年12月『人間』発表
作者は、古風な人情劇作家でどこまでも性善説信奉者らしく、彼の作品には悪人は一人も登場しない。この出世作でもあり代表的佳品も、物にこだわらない純情で人情に厚い飄々たる能祗(俳諧師)の姿が見事に浮きぼりされている。
大正10年2月女優劇により「能祗と泥棒」として帝国劇場にて初演された。
人魂黄表紙(ひとだまきびょうし)
高田保 作 1927年6〜7月『演劇新潮』発表
山東京伝の【心学早染草】(1775〜1806年まで江戸で出版された、いわば大人の漫画であり荒唐無稽なナンセンス文学のこと)をヒントに執筆された。
高田独特の風刺で人間精神の弱点をつき、生活感情の機微に触れて楽しませるファルス(笑劇)は、作者の江戸文学への鋭いセンス、洒落っ気があふれている。
田島 淳(たじま・じゅん)
早稲田大学英文科を卒業後、劇作に専念。昭和にはいってから次第に劇作から遠ざかったが、前進座当の劇団の演出に当たる。『能祗』 『夕立』 『月の出るまで』 『拾遣太閤記』などがある。(1898〜1975)
高田 保(たかだ・たもつ)
早稲田大学英文科を卒業し新聞記者として活躍。昭和はじめ、新劇運動に参加。戯曲『天の岩戸』 『公園の午後』などを発表。戦後、東京日々新聞の社友となり随筆、評論を発表し社会、文化、風俗、政治等の広い分野にわたって風刺的健筆をふるった。随筆『プラリひょうたん』、小説『人情馬鹿』などがある。(1895〜1952)
スタッフ
演出:川和孝
振付:灰原明彦
美術:石井康博
衣裳:鳥居照子
照明:佐々木睦雄
音響:飯田富夫
舞台監督:島洋三郎
写真撮影:中川忠満
切り絵:松尾智昭
キャスト
上村隆弘 奥泉愛子
川口圭子 川田栄
佐藤大幸 下田典子
関塚まいこ 高塚玄
納谷六朗 根本明弘
日中泰景 廣瀬将幸
藤澤健志 藤本至
松尾智昭 宮崎敦吉
宮下弘二 村瀬知之
森富士夫 山口卓哉
公演日程
2005年1月11日〜16日 |
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11(火) |
12(水) |
13(木) |
14(金) |
15(土) |
16(日) |
14:00 |
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19:00 |
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☆13日の公演終了後サポーターの会あり
※開場は開演30分前
チケット
前売:3,000円
当日:3,500円
学生:2,000円
(全席自由)
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