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21世紀のマリヴォーシリーズ『いさかい』『奴隷島』

咲良舎 9月20日〜22日

シアターコレクティブレパートリー2005

恋愛心理の原点に、強烈なエゴをみていたマリヴォー!
人には隠しておきたい心の裏側を、容赦なく暴くマリヴォーのブラック・ユーモアはヨーロッパでは観客お気に入りの現代劇。 だが実はこの人、18世紀フランスの古典作家である。これを演ずる俳優たちは、ほとんど裸同然の過酷な舞台で、ひたすら自分の肉体と言葉を駆使する。マリヴォー劇は彼らにとって言葉と肉体を武器としたごまかしようのない戦いの場なのだ。 おおがかりなスペクタクルや、リアルな現代劇とは別の豊かな言語表現・肉体表現のアンサンブル・・・。
 1992年から3年間、劇団櫻花舎はマリヴォー劇11作品の連続上演を実現した。劇団解散後から8年、ふたたび東京・両国からその強烈なメッセージを送り始める。 21世紀シリーズの開幕はマリヴォーとしては異色のテーマの一幕ものを2本立てで!(守輪咲良)

マリヴォー研究会

日本ではまだあまり知られていないマリヴォーを紹介。ビデオ上映も。 詳細はこちら >>

『いさかい』

恋愛の原点に潜む狂暴なエゴを暴く実験劇!
恋愛の裏切りは男が先か、女が先か?恋愛の原点を原始にさかのぼって探ろうと、男女4人の若者たちが森のなかで完全隔離して育てられる・・・。
文明のタブーを知らない彼らの赤裸々な言語は、現代の観客たちにショックを与えながら、ナルシシズムを、愛と、嫉妬を、そして強烈な他者体験を語り始める。

『奴隷島』

18世紀のユートピア劇の最高傑作!
「奴隷島」とは昔、横暴な主人たちに反抗して逃亡した奴隷たちの共和国。アテネの貴族と奴隷の男女2組が嵐にあって難破し、この島に漂着した。島の長からさっそく身分の交換を命じられ、それぞれ新しい運命を辿り始める。 そのなかで初めて発見する真のアイデンティティとは・・・。大革命ののろしもまだ見えぬ世紀前半、マリヴォーが早くも夢見たユートピアとは・・・。

スタッフ

原作 マリヴォー
井村順一(いさかい)
佐藤実枝(奴隷島)
演出 守輪咲良
美術 小石新八
照明 堀井俊和
衣裳 青木節子
音響 寿島宅弥
宣伝美術 小山義之
演出助手・制作創間元哉
制作補佐 平下エミ
天王寺はるか

キャスト

『いさかい』
麻加関壱  五森大輔
祭藤洋平  澤村亜輝
飛坂光輝  宮地里華
持田雅代  もりかみえり
塔門あきお 若山美保
栗山竜治  中谷佑一

『奴隷島』
五森大輔  博田章敬
松井伴憲  泉花
持田雅代  栗山竜治
中谷佑一

公演日程

2005年9月20日〜22日
  20(火) 21(水) 22(木)
14:00  
19:00

※開場時間は30分前

チケット

前売:3,500円
当日:3,800円
学生:2,800円
(全席自由)

[チケット取扱]
咲良舎

問い合わせ

・咲良舎
Tel/FAX:03-3726-6887
Mobile-Phone:090-9811-3533
Webサイト:http://www.sakuranotayori.com/
E-Mail:sakura-sha@sakuranotayori.com

・シアターコレクティブ事務局(シアターΧ内