Χレパートリー劇場
『やみ夜』―白波三人組(しらなみさんにんくみ)―
2010年1月10日(日)〜14日(木)
若くして 名作『にごりえ』『たけくらべ』などを残し24歳で夭折した一葉が、もっと若い頃に書いていた 煮えたぎる憤怒の思いのこもった妖しい作品
荒れ寺のごとく、がらんとした邸。人力車に轢かれた青年、直次郎はこの邸に住む若き女主人お蘭と、佐助 おそよの老夫婦に助けられる。直次郎は、お蘭の父松川が詐欺師の汚名を着せられて「池の底だけは浮き世の外の静けさ」と入水したことを知り、自らの生い立ちとも重ね合わせ世間を恨む気持ちに共感し、お蘭に惹かれていく。
お蘭を捨てた男こそ衆議院議員 波崎漂は、直次郎を轢いた“澤潟”の紋の車に乗っていた。波崎への憎しみと嫉妬のあまり死を決意する直次郎に、お蘭は「やみ夜に、なんとか事をなしてほしい」と……
スタッフ
原作 | : | 樋口一葉 |
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構成・演出・美術 | : | 渡邉和子 |
照明 | : | アイカワマサアキ |
音響 | : | 市来邦比古 |
映像 | : | 羽生敏博 |
舞台監督 | : | 島洋三郎 |
キャスト
横山通乃
塩野谷正幸
重田千穂子
三宅右矩(和泉流狂言師)