Χカイレパートリー劇場

第30回 シアターΧ名作劇場
『茶の間』『囲まれた女』

2010年39日(火)〜14日(日)

日本近・現代秀作短編劇シリーズ
室生犀星 作『茶の間』
田口竹男 作『囲まれた女』
企画・演出 川和孝

シアターΧ名作劇場 田口竹男『圍まれた女』  室生犀星『茶の間』

2010 年3月9日〜14日、第30回シアターΧ名作劇場 演出:川和孝。田口竹男『圍(かこ)まれた女』と室生犀星の『茶の間』の2作品です。『圍まれた女』は京都が舞台の喜劇タッチの 一幕劇。『茶の間』は人生を重ねた女とふたりの男が織りなす冬の夜の出来事を描いています。一幕劇ならではの感慨・笑いを味わえ る秀作2本をお見逃しなく!

日本近・現代秀作短編劇100本シリーズ

日本近・現代秀作短編劇100本シリーズ
シアターΧ名作劇場は1994年秋から、小山内薫「息子」の上演を皮切りに、日本近・現代秀作短編劇100本の上演を目指すシリーズとしてスタート。一作家一作品(自由劇場以降の作品)を取り上げ、年2回の公演を行っています。2009年9月までに取り上げた作品は60本を数えます。

『茶の間』

室生犀星(1889年〜1962年)
寒い夜の茶の間。おつやは夫の信三と実母、それに子供との四人暮らし。夫の帰宅前に、以前つきあいのあった荻島がたずねてくる。子供の頃の話しを懐かしそうにするが、短い間で帰って行く。信三が帰宅、おつやはそのことを話すが、荻島にあったこともない信三は心穏やかではない。平凡な日常人の生活を描いて、その中に人生のわびしさ、やるせなさをしんみりと感じさせる。

『囲まれた女』

田口竹男(1909年〜1948年)
京都市内のいっぱい呑み屋。近所でも評判の働き者の辰江に、弟の政雄が金の無心をしている。そこへ二階から父親の伊助が降りてきて「金の無心ならこちらが先口で」と、さらにてつだいの娘 常子、そして辰江の先夫 豊三など次々に登場するが、「ま、みんなでゆっくり相談しやはったら、よろしやろ、この店を売るなり焼くなり、おすきなようにな」と、言い捨てて、辰江は出て行ってしまう。田口竹男らしい喜劇。

スタッフ
演出川和孝
美術岡田道哉
衣裳鳥居照子
照明清水義幸
音響福西理佳
舞台監督島洋三郎
演出助手佐藤大幸
写真中川忠満
切り絵松尾智昭
制作平樹典子
キャスト

神本十兵衛 松尾智昭
女鹿伸樹 宮崎敦吉
藤本 至 山崎哲史
伊丸岡 篤 遠藤和孝
太田直人 堀 絢子
山崎七甫 山口晶代
奈良井志摩

公演日程
2009年3月9日〜14日
  9(火) 10(水) 11(木) 12(金) 13(土) 14(日)
14:00 
19:00  

※開場時間は30分前

チケット

前売:3,000円
当日:3,500円
学生:2,000円
高校生:500円
シニア(65歳以上):2,800円
(全席自由)

[チケット取扱]
シアターΧ

問い合わせ

シアターΧ

前回の舞台より 池田大伍『根岸の一夜』

前回の舞台より 島村民蔵『城』
(撮影 中川忠満)

助成:平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
後援:日本近代文学館