駐日ポーランド大使館+シアターX
能形式による戯曲(詩劇)
『鎮魂』ちんこん
2012年3月5日(月)
新作能『鎮魂』(2013年上演)のためのプレリュード
ふくしま および ホロコースト──犠牲者追悼の夕べ
プレリュードは能形式による詩劇
ヤドヴィガ・ロドヴィッチ‐チェホフスカさん(駐日ポーランド共和国特命全権大使)は、元女優であり、著名な能研究者でもある。昨年2月、ワルシャワの劇場と東京の国立能楽堂にてショパン生誕200年を記念し「ポーランドの能」第一弾の『調律師‐ショパンの能』を上演した。昨年3月の東日本大震災を経て、ロドヴィッチさんは「ふくしま」および「ホロコースト・戦争」の悲劇を記憶する詩劇として、第二弾の新作能『鎮魂』を書き上げた。
ポーランドでは、演劇が起こった中世以来、その精神性が重要視されてきた。ポーランドの近代演劇は勿論、ロマン主義の伝統を受け継ぐ現代演劇では、ごくありふれた平凡な登場人物が別人さながらの主人公に変貌するという、特徴的な手法がしばしば用いられる。ロドヴィッチさんの「ポーランドの能」はその主張・流れを汲んでいる。
『鎮魂』は、震災で息子を亡くし福島からポーランドに来た日本人が、アウシュヴィッツの犠牲者であるポーランド青年の霊と出会うことから始まる。能管の藤田六郎兵衛による笛が響きわたるなか、この詩劇をロドヴィッチさん自身と能と狂言の演出を多く手掛ける演出家・笠井賢一氏とが朗読する。
スタッフ
作 | : | ヤドヴィガ・ロドヴィッチ‐チェホフスカ |
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: | 関口時正 | |
英語訳 | : | ヤドヴィガ・ロドヴィッチ‐チェホフスカ ピーター・マクミラン |
キャスト
出演 | : | 笠井賢一 ヤドヴィガ・ロドヴィッチ‐チェホフスカ ピーター・マクミラン |
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: | 藤田六郎兵衛 |