無意識の混沌であるカラダにかりそめの形を与える…《アカルキヤミ》を求める舞踏インスティテュートも3年目。 ここらで講師、古関すまこの公演をという話があり、《舞踏−2つのソロの夕べ》を催すこととあいなった。 そこでIDTFのデュオ踏友、杉田丈作を御招待。 杉田を長年翻弄してきた不条理の帝王ユビュ親父と、すまこに棲み付いてきたモットモ残虐でかわいそうなマクベス夫人。 今回は2つのソロは今回は出会わない…はずだった。ところが…実はユビユ王はジャリによるマクベスのパロデイーらしいのだ。 (古関すまこ)

第1部 杉田丈作『ユビュオヤジハ決シテ熱ニ浮カサレテオドルワケデハアリマセン』

パタフィジック界のユビュおやじから時空を超えたメールが届いた。 久し振りに降りてくるつもりだという。

第2部 古関すまこ『Lady M(aime)　あるいは森のお話』

マクベス夫人的な何か。M（エーム）とは愛することなのに…。「甘い乳を苦い胆汁に変えておくれ！」母性なき権力−とその崩壊。実は彼ら《人間》は主人公ではなかった。最後に攻め来る魔女の《森》こそが、ずっとそこにあったのだ。ケルトの闇と光へ…。