名取事務所

『アイロハシュ―太陽の息子』

2015年724日(金)〜26日(日)

芸術家ニルス・アスラク・ヴェハケアペーの肖像


ノルウェー国立サーミ劇場/ルスカ・アンサンブル/フィンランド国立劇場/名取事務所

「アイロハシュ―太陽の息子(Aillohas - the son of the sun)」は、2人のフィンランド人舞台芸術家、フィンランド国演劇賞を受賞している劇作家アリ・ペッカ・ラッティ(Ari-Pekka Lahti)と、著名な振付師ハンナ・ブロテルス(Hanna Brotherus)が手掛けた新作舞台演劇です。
フィンランド極北の地、先住民族サーミの居住地に、トナカイ守りの息子で、繊細で夢見がちな少年が住んでいました。 やがて地域に伝わる成人の儀式を迎えたとき、彼は若い雌のトナカイを刺し殺すことを拒みました。男性的な通過儀礼を果たせなかったのは、彼が自然と深いつながりを持っていたからでした。彼はラップランドのツンドラを歩き回り、鳥たちと一緒に歌うのが好きでした。彼の行動は地元住民たちから冷ややかな目で見られました。親戚たちでさえも、彼が本当の男になれるのだろうかと心配し始めました。しかし彼にはある使命があったのです。その使命を果たすため、彼は故郷を離れて世界へと飛び出し、ニルス・アスラク・ヴェルケアペーの名で知られるようになりました。地域の偏見と国の本流との狭間で、堅い決意を秘めた若者は、自身の民族文化の革新的なパイオニアへと成長したのです。 本作品は、自己不信に陥りつつも自己を追究し、芸術の喜びと名声の苦しみの両方を見出したアーティストの肖像を描いています。一人の男性の運命を、力強く、美しく詩的に描くとともに、ラップランドに暮らすサーミの人々と彼らのアート、そして生き残りのための闘いについても伝えています。物語は、環境の破滅に盲目的に突き進む世界で、美しさと純粋さを求める切なる思いを表現しています。 ニルス・アスラク・ヴァルケアペー(サーミ語で「アイロハシュ(Aillohas)」)(1943年〜2001年)は、サーミの芸術と文化をフィンランドの国内外に広めた最も有名なサーミ人芸術家の一人です。ヴァルケアペーにとって、日本はもう一つの故郷といえます。彼は多くの時間を日本で過ごし、日本文化の影響を強く受けました。彼の作品が日本でもよく知られているのはそのためです。ヴェルケアペーは多彩な才能を持ち、作家、音楽家、ビジュアル・アーティストとして成功を収めました。 最も広く読まれている作品の一つ「わが父、太陽よ(Beaivi, ahcazan)」は、1991年度の北欧審議会文学賞を受賞しています。
本作品はフィンランド国立劇場、ノルウェー国立サーミ劇場、ルスカ・アンサンブルによる共同演劇プロジェクトです。初演は2014年、サーミのナショナルデーである2月6日にフィンランド国立劇場で行われました。


スタッフ
脚本・演出 アリ・ペッカ・ラッティ
ハンナ・ブロテルス
舞台美術 カトリ・レント
衣装 ベーリット・マーリット・ヘッタ
音楽 トマス・ロウナカリ
振付 ハンナ・ブロテルス
照明・音響 ハッリ・ケヨネン
文学アドバイザー ヤルコ・ラフティ
プロデューサー 名取敏行
ホイクール・グンナルソン
キャスト

ヤルコ・ラッティ
マーリ・サッレ
ティーナ・ヴェックストローム
アイロシュ


日程

2015年7月24日(金)〜26日(日)

  24(金) 25(土) 26(日)
14:00 
19:00  

※開場は開演の30分前。
※フィンランド語・サーミ語上演、日本語、英語字幕付き

チケット

午前:4,000円
午後:4,500円
学生:2,000円(名取事務所のみ取扱い)
(日時指定・全席自由)

[チケット申込]
カンフェティ
0120-240-540 (平日10時〜18時)
名取事務所

問い合わせ

名取事務所
TEL&FAX:03-3428-8355
Webサイト:http://www.nato.jp/

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