劇舎カナリア
『終わりという始まり』『石になったおさかなが 空を泳いで聞いたこと2』
2015年12月8日(火)〜9日(水)
ギャラリーΧ公演
戦時中に台湾で教師をしていた父は、陸軍中野学校から西部軍に配属され、敗戦後は、俘虜殺害に関与したということで、戦争犯罪に問われ、巣鴨プリズンに入っていた。
北朝鮮の平壌で財を成した家の末娘として育った母は、敗戦後青酸カリを握り締め、引揚船に急いだ。
生誕百年のタデウシュ・カントルが個の物語を徹底して追うことで、国家、民族、人類の歴史をも、悪夢のうちに描き出したように、敗戦七十年の今、こんな両親を持った「私」の劇。
ユダヤの民サーシャ・チェルニヤホフスキー、ささいけい子らと作る「石になったおさかなが空を泳いで聞いたこと2」は、ナチスの迫害を逃れアメリカに渡って従軍したユダヤ人のB29搭乗員と、長崎に原爆が落とされた翌日に俘虜である彼を斬首した日本人が向き合う。
そこに浮かび上がるのは、首を落とされた長崎のマリア像、搭乗員のマリアという名のフィアンセ、日本兵によりマリアと慕われた長崎の娼婦の物語。
石になったおさかなとは、平壌から引揚船から捨てられた日本女性の持たされていた青酸カリの産物ー戦争の加害と被害、差別、裁きといったことごとで仕立て上げる、奇妙不可思議な占領、迫害、原爆をめぐる三人のマリアのいる詩劇。
劇詩交響は劇舎カナリア恒例、詩のコンサアト。
日本があの戦争を始めた日、ジョン・レノンが凶弾に倒れた日、タデウシュ・カントルの命日、さらに釈迦が悟りを開いたとされる成道会、そんな12月8日をめぐる詩の言葉たちを集めてみたい。
山本健翔
スタッフ
作・演出・美術 | : | 山本健翔 |
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音響 | : | 荒木まや |
美術・衣装協力 | : | 有島由生 |
キャスト
川辺久造(終わりという始まり)
サーシャ・チェルニヤホフスキー(石になったおさかなが空を泳いで聞いたこと2)
ささいけい子 山本健翔
宮絢子 浅田良子
齊藤拓 川原田瑞子
都筑直美(以上5名 詩のサロン)
小暮美幸 大美穂
稲松悠太 稲松遥
小薗翼 鈴木杏奈
藤田沙世 澤田志織
日程
2015年12月8日(火)〜9日(水)
8(火) | 9(水) | |
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19:30 | 〇 | 〇 |
※ギャラリーΧ(シアターΧ2階)での公演です。
チケット
2,000円
[チケット申込]
劇舎カナリア
問い合わせ
劇舎カナリア
TEL/FAX:03-5875-3906
Eメール:gekicanaria@yahoo.co.jp