シアターΧ カバレット ろびぃ寄席
語り 樋口一葉『にごりえ』
2016年9月8日(木)
ろびぃ で かぶこう!
語り 樋口一葉『にごりえ』
演出 遠藤啄郎
語り 吉岡紗矢
音楽 松本利洋
明治の頃二十代の若さで樋口一葉が生み出した物語りは今でも驚くほど新鮮に心に響き遠くなりません
時は明治。東京の新開地にある銘酒屋(売春も行う)「菊の井」の一枚看板お力には、朝之助という上客がつく。心を許したお力は朝之助に、自分の貧しく辛かった子供の頃の思い出を語り、涙を流す。
お力には、妻子ある布団屋の源七という馴染み客がいた。お力に入れあげ店も無くし、今では土方の手伝いして二畳一間の裏長屋での親子三人暮らし。そうなっても源七はお力のことを思い切れず、とうとう妻子を追い出してしまう。
それからしばらくして、お寺の山でお力と源七の心中死体が見つかり、人々は得心づくか無理心中かと取り沙汰し、お寺の山から人魂か何か筋を引く光を見たと噂した。