ピープルシアター

『燃えひろがる荒野』

2018年103日(水)〜8日(月)

ピープルシアター第66回公演

 

敷島四兄弟、長男の太郎は満州の領事館に勤め将来を嘱望されている。三男の三郎も、満州で軍人としてその正義感と誠実さによって頭角を現し、エリート街道を走り続けている。一方、次男の次郎は馬賊となって、たくさんの部下と共に満州の地を暴れ回っていたが、敵の策略にはまり組織は壊滅、その仇討を果たしてからは無目的な日々を過ごしている。四男で大学生の四郎は日本にいたが、ある事をきっかけに大陸へ渡る。四兄弟は、それぞれの信念と理想を持ちながら、満州国へと巻き込まれてゆくのだった…。

揺れ動く時代の奔流の中、歴史のはざまに棄てられていく若者たちを描く3部作「第2弾」
船戸与一/原作「満州国演義」による

ベストセラー作家、船戸与一氏から全ての作品の上演を認められたピープルシアターが、氏の遺作となった「満州国演義」全9巻を三年間に渡り、三部作として上演、その第二弾です。
五族共和の名のもとに、満州国という理想の国を創り出そうとした多くの若者たちの夢と希望が、様々な権力闘争と、揺れ動く時代の奔流の中で、無残に、歴史のはざまに棄てられ埋没していく姿を描くことで、ドロンとした今の、この現実の「日本国」と言う社会で少し見え始めている光と混じり合い、何かが見えてくるのではないかと思っています。
日本の敗戦により、満州国が終わりを告げて73年、満州国に夢を見た人、満州国で生まれ、そこで育った人たちが、次々と亡くなっていっている今こそ、私たち日本人にとって満州国とは一体何だったのかと・・、何を夢見て、何に未来と希望を託したのかを、歴史的にも、社会的にも、もう一度見直す時が来ているように思われます。
また、映画に「フィルムノワール」と言う分野があるように、演劇で「テアトルノワール」という新しい分野として創りだしていきたいと考えています。私たちが創りだすテアトルノワールとしての作品群が、日本の、あるいは世界の演劇界に向かって新しく、力強い大きな波としてどのように波紋を起こすことができるか、そんな想いの中で創りだされる作品です。

スタッフ
原作 船戸与一「満州国演義」より
脚本・演出・美術 森井睦
照明 芥川久美子(LIGHT SHIP)
音響 伊藤秀明
宣伝美術・写真 得丸裕康 古屋帆船
映像記録 Yann Moreau
演出助手 細井美里
舞台監督 片岡伸吾
制作 飯野よしえ
キャスト

二宮聡 片平光彦
蓉崇 市川博樹
坪田秀雄 城戸光晴
谷川俊之 伊東知香
前田真里衣 大宙舞
西丸亮 片岡伸吾
山本篤 梶野春菜
法月輝美 桶谷憲司
南貴子 腰山円翔
日名子祐多 乃池ヒロシ
村瀬千佳子 長尾和紀
谷口就平 小森理
野口聡人 鴨崎信幸
元木雁二朗 森井睦

公演日程

2018年10月3日(水)〜8日(月)

  3(水) 4(木) 5(金) 6(土) 7(日) 8(月)
14:00 
19:00  

※開場は開演の30分前。
※開演1時間前より当日券発売。

チケット

一般:4,500円
シニア(65歳以上):4,000円
学生:3,500円
リピート:3,000円(半券持参・土昼、日月除く)
(日時指定・自由席)

[チケット申込]
ピープルシアター

問い合わせ

ピープルシアター
TEL・FAX:042-371-4992
Eメール:staff@peopletheater.jp
Webサイト:http://peopletheater.jp/

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