ファミリーアーツwithエムズクルー
『マリアの首』
2021年10月20日(水)〜24日(日)
幻に長崎を想う曲
田中千禾夫作「マリアの首−幻に長崎を想う曲−」の初演は1959年、劇団新人会によって俳優座劇場で上演された。
浦上天主堂に残された外壁の「遺構」、広島の原爆ドーム同様に深い悲しみをたたえた天主堂の「遺構」の撤去を長崎市と教会が決めたことに対して、作家があげた抗議の劇である。
『幻、それは惨酷のリアリズム』と題された1973年の俳優座上演時のパンフレットで、『平和のために最も有効と思われた浦上の大聖堂の残骸が、全く姿を消すと知らされた日、それならば、ケロイドのマリア像をこちらに頂戴したい、私はそう定めた』、その上で被爆の風化に対し『せめて幻の中でなら、被爆の乾ききらぬ血を共に拭い、切ない息を共に吸うことができないこともないであろう』と、その動機を述べている。
物語の舞台は昭和33年の長崎、冬。劇の主人公は女性3人、その誰もが運命を受容することなく声を上げる姿には、現代の女性にも通じる切実さがある。
新型コロナウイルスの影響でこの夏公開となった映画『祈り』に続いての上演となった本公演。映画と同様に制作を務めるファミリーアーツ(Kム ーブ)と演劇企画集団エムズクルーとの共同公演は2019年第1回たいとう芸楽祭参加の、糸あやつり人形とのコラボレーション作品「七月の客人」に続き二作目となる。
スタッフ
作 | : | 田中千禾夫 |
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上演台本・演出 | : | 南英二 |
舞台美術 | : | 尾谷由衣 |
舞台監督 | : | 市川貴光 |
舞台監督補佐 | : | 栗林昌輝 |
照明 | : | 竹内右史 |
音響プラン | : | 川口博 |
オペレーター | : | 岸智美 |
音楽作曲 | : | 超阪部智彦 |
衣装 | : | 萩原玲子 |
映像製作 | : | 高橋和久 カンタロー 村中誠 |
宣伝美術 | : | 濱野カホル |
キャスト
那須野恵 新上貴美(演劇集団 円)
斎藤萌子(エムズクルー) 高橋未央(劇団 文化座)
小川沙織(劇団 文化座) 箕輪菜穂江
おのるみ 島村勝
菊地真之 吉田道広(無名塾)
今井聡 青木隼
大森寛人 石井智也
近童弐吉
公演日程
2021年10月20日(水)〜24日(日)
20(水) | 21(木) | 22(金) | 23(土) | 24(日) | |
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13:30 | ○ | ○ | ○ | ||
18:30 | ○ | ○ | ○ | ○ |
※開場は開演の45分前。当日券販売は開演1時間前より。
チケット
前売:5,000円
当日:5,300円
アンダー25:3,000円
(全席自由)
[チケット申込]
エムズクルー事務所
問い合わせ
エムズクルー事務所
TEL:03-6228-1777