Χカイレパートリー劇場
能『羽衣』
2021年11月17日(水)
シアターXと能
2006年第7回シアターΧ国際舞台芸術祭(IDTF)の開幕作品として多田富雄の新作能『原爆忌』を荻原達子(能楽プロデューサー)に、ご協力をいただき上演。 出演は観世榮夫、梅若六郎、山本東次郎ほかという方々。 「能を初めて観た」という観客で超大入り満員の舞台でした。 その後、毎夏『原爆忌』を続けようと約束をしましたが観世榮夫氏、荻原達子さんが、翌2007年に相次いで亡くなられ中断してしまいました。 この度の『羽衣』上演と、特別アフターミーティングの会をスタートに、世界の演劇人からその芸術性、表現性とで注目されている「能」を継続して考えて参ります。
『羽衣』あらすじ
三保の松原で漁師の白龍が美しい衣を拾う。
家に持ち帰ろうとすると 天女が現れ衣を返して欲しいと懇願する。
白龍は最初は聞き入れないが、天女がそれがなければ天界に帰れないと悲しむ様子に心を動かされ、「天人の舞楽」を舞うことを条件に衣を返すこととする。
「衣を返せば舞わずに天界に帰ってしまうのでは」と疑う白龍に対し「他人を疑うのは人間の行い。天界には偽りなどありはしない」と、天女は羽衣をまとって美しく舞い、天空へと昇っていく。
シテ | : | 清水寛二 |
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ワキ | : | 御厨誠吾 |
笛 | : | 松田弘之 |
小鼓 | : | 田邊恭資 |
大鼓 | : | 柿原弘和 |
太鼓 | : | 小寺真佐人 |
地頭 | : | 西村高夫 柴田稔 小早川修 谷本健吾 |
後見 | : | 山中*晶 安藤貴康 *は牙にしんにょう |
制作協力 | : | 銕仙会 |
特別アフターミーティング
清水寛二(能役者)
横山太郎(立教大学教授・能楽研究)
桑原ゆう(作曲家)
山上優(女優・演出家・翻訳家)