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シアターΧメールレター2005年2月16日号

□目次
●新手の通信を始めました!
●『母アンナ・フィアリングとその子供たち』稽古便り
●公演情報
 『審美』2月17日・18日
 シンポジウム『魯迅と中国・日本演劇』2月19日
 『音楽塾』2月20日
 『奇妙な幕間狂言』2月23日〜27日
 公開ワークショップ『故事新編・補天』3月1日・2日


■■ 新手の通信を始めました! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 東京のオールドタウン両国に1992年オープンした、にょっきりと聳える
高層18階建インテリジェント・ビルは町にふさわしくないと地元ではやや
白眼視されていた。「ごもっとも」と私も同感しなくもない。だからオーナー
は苦慮し1階と2階部分とに小マジな劇場をつくって「さきがけて文化を発信し
誘致する」と宣言したと聞く。
 劇場とはそも、幽霊が現われ棲みつくところである。思いやイデオロギーが
熱情の魂魄となり、皮膚や肉や骨は消滅してしまってからは尚更に、志を遂げ
ようとして勢いの圧力を増強するために起きる現象−すなわち幽霊。わかり
やすいところでは日本の「能」は、すべてが幽霊の話。邪念の固まりであるのが
生きている人間の証拠だとすれば、その生きてる人間相手の交流の場、ディス
カッションの場こそが劇場である以上、演じ伝える側は「幽霊」とならねば
勝負できぬ。
 シアターΧ(カイ)は、設立当初より「劇場の幽霊」を捉えて何とか出演
させ、地球規模での大ウケを狙っています。
 シアターΧのメールレター「幽霊通信」に、ご期待ください。
(劇場プロデューサー・上田美佐子)


■■ 『母アンナ・フィアリングとその子供たち』稽古便り ■■■■■■■

 4月1日〜7日上演のブレヒト原作『母アンナ・フィアリングとその子供たち』
は、シアターカイブレヒト的ブレヒト演劇祭の終幕を飾る作品。演出家・美術家
・音楽家をイスラエルから招き、吉田日出子さんをはじめとする日本人18人の
出演者による国際共同創造プロジェクトです。新しいブレヒト作品をめざし、
2月1日から稽古を開始しています。
 また、今回は多摩美術大学との共同創造・制作提携プロジェクトでもあり、
現在、多摩美術大学の演劇スタジオで稽古中。今回の舞台美術のメイン素材である
50個近くの古いトランクを搬入。このトランクはある場面では舞台装置となり、
また俳優やダンサーが小道具として用いたり、出演者ともいえる働きをします。
 次回から、この稽古場だよりをお届けいたします。

公演情報
http://www.theaterx.jp/05/050401.html


■■ 公演・企画情報 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2005年2月17日(木)・18日(金)
『審美』トモコエハラダンスカンパニー

[日程]2005月2月17日(木)19:30/2月18日(金)19:00
[チケット]前売自由席4,000円/前売指定席4,500円/当日券も有。
http://www.theaterx.jp/05/050217.html
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2005年2月19日(土)
シンポジウム『魯迅と中国・日本演劇』ブレヒト的ブレヒト演劇祭2年目企画

魯迅と中国演劇、そして日本演劇との関わりについて上演ビデオを交え紹介。
[パネリスト]飯塚容/七字英輔/藤井省三
[司会]瀬戸宏
[日程]2005月2月19日(土)14時〜
[チケット]500円
http://www.theaterx.jp/04/bre_sympo.htm#3
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2005年2月20日(日)
『音楽塾』

バッハの「ゴルトベルク変奏曲」のLPを劇場で聴く。
[日程]2005年2月20日(日)19時〜
[チケット]2000円(俳優に限り無料)
http://www.theaterx.jp/ws/ongaku2.html
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2005年2月23日(水)〜27日(日)
『奇妙な幕間狂言』劇団キンダースペース

[日程]
2005月2月23日(水)19時/24日(木)19時/25日(金)14時・19時
/26日(土)14時・19時/27日(日)14時
[チケット]前売4,000円/当日4,500円/他学生券、ペアチケット等も有。
http://www.theaterx.jp/05/050223.html
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2005年3月1日(火)・2日(水)
公開ワークショップ『故事新編・補天』ブレヒト的ブレヒト演劇祭2年目企画

中国深セン大学教授 熊源偉 氏による、魯迅の小説『故事新編』8編の中か
ら「補天」を、中国伝統演劇の美学の伝統にのっとり演劇化。
[公開日程]2005年3月1日 18時〜21時/2日 13時〜16時・18時〜21時
[チケット]各回1,000円(当日受付)
http://www.theaterx.jp/05/050301.html