シアターΧメールレター2005年5月25日号
□目次
●第21回シアターΧ名作劇場『二人の作家』
●日独共同創造演劇プロジェクト『四谷怪談』まもなくチケット発売開始!
●公演・企画情報
『ニコロ・マキアヴェッリの生涯』平石耕一事務所 5月25日〜29日
『バドゥー警視』ギィ・フォワシィ・シアター 6月1日〜5日
『音楽塾』6月5日(日)
遊行かぶき『中世悪党傳・誰がために鐘は鳴る』遊行舎 6月9日〜12日
■■ 第21回シアターΧ名作劇場『二人の作家』 ■■■■■■■■■■■
今回は女性作家二人である。第2回公演に長谷川時雨と岡田八千代の女性
作家二人の前例があるが、女性で戯曲を書くのは少数派である証であろう。
三宅由岐子(1906〜1937)は芝・高輪に生まれ、双葉女学校を中退し、
24歳から僅か6年の間に多幕物4編と短編を約20本残している。『母の席』は
1932年11月「三田文学」に発表。長兄 大輔は読売巨人軍の初代監督で、
次兄 三郎 は歌舞伎評論で名前を残したが、由岐子を含め子供が無く、
いわば直系の親族がいないため、上演時に御遺族の姿に接することが出来
ないのは残念なこと。
田中澄江(1908〜2000)は東京生まれで、東京女子高等師範学校(現お茶の
水女子大学)卒業で、在学中から劇作に手を染め、のち劇作家の田中千禾夫と
結婚し、いくつもの戯曲を執筆『遺族達』は「劇作」に1937年4月に載せた
作品である。敗戦後の活躍はすさまじく、映画のシナリオ執筆に力を傾け、
小説、戯曲、随筆など多彩な仕事を残している。
この二人の作家はともにカトリックの洗礼を受けているが、上演の二作品
にはそれは感じられない。昭和初期の東京を観察するのに、良いテキストと
いうべき二作品で、女性の視点を見て欲しい上演である。
(演出・川和孝)
公演情報はこちら
http://www.theaterx.jp/05/050628.html
チケットのお申込はこちら
http://www.theaterx.jp/ticket.html
■■ 日独共同創造演劇プロジェクト『四谷怪談』
まもなくチケット発売開始! ■■■■■■■■■■■■■
鶴屋南北『東海道四谷怪談』に、国際共同創造プロジェクトとして取り
組む『四谷怪談』。
演出はドイツを代表する演出家としてヨーロッパやアメリカで高い評価を
受けているヨッシ・ヴィーラー。97年シアターXで上演した『パウル氏』
以来、2度目の日本での演出となります。
また舞台美術・衣裳にはベルリンに在住し、村上春樹の『アンダーグラ
ウンド』ベルリン上演の演出等でも活躍する渡邉和子を迎え、俳優陣には
1970年よりピーターブルック劇団で活躍、日本語の舞台は37年ぶりとなる
ヨシ笈田、映画・TVをはじめ、最近ではひとり芝居『ミツコ』で日本国内
及びヨーロッパで公演している吉行和子をはじめ、多彩な顔ぶれの12名。
シェークスピアにも匹敵する鶴屋南北の、この作品が持っている恐るべ
き本質を、日本とドイツの芸術家たちの共同創造により今日的視点で舞台
化する試みです。
いよいよ来週6月1日よりチケット発売開始となります。全席指定となって
おりますので、お申込はお早めに。
公演概要はこちら
http://www.theaterx.jp/05/050805.html
チケットのお申込はこちら(6月1日より)
http://www.theaterx.jp/ticket.html
■■ 公演・企画情報 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2005年5月25日(水)〜29日(日)
『ニコロ・マキアヴェッリの生涯』平石耕一事務所
[日程]2005年5月25日(水)19時/26日(木)15時/27日(金)19時/
28日(土)15時/29日(日)15時
[チケット]前売5,000円・当日5,500円・学生前売3,000円・学生当日3,500円
http://www.theaterx.jp/05/050525.html
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2005年6月1日(水)〜5日(日)
『バドゥー警視』ギィ・フォワシィ・シアター
[日程]2005年6月1日(水)19時/2日(木)14時・19時/3日(金)14時・19時/
4日(土)14時/5日(日)14時
[チケット]前売4,000円/当日 4,200円/学生3,000円
http://www.theaterx.jp/05/050601.html
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2005年6月5日(日)
『音楽塾』第33回 モーツァルト「交響曲第39番」「ピアノ協奏曲第14番」
[日程]2005年6月5日(日)19時〜
[参加費]2,000円
http://www.theaterx.jp/ws/ongaku2.html
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2005年6月9日(木)〜12日(日)
遊行かぶき『中世悪党傳・誰がために鐘は鳴る』遊行舎
[日程]2005年6月9日(木)18:30/
10日(金)18:30/11日(土)13:30・18:30/12日(日)14:00
[チケット]前売3,000円・当日3,500円・学生2,000円
http://www.theaterx.jp/05/050609.html
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