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シアターΧメールレター2006年7月13日号


□目次

●第23回 シアターΧ名作劇場『ダンブロ』『或る男の半日』

●公演・企画情報

 『ロミオとジュリエット』魁文舎 7月16日・17日

 第17回『笑福亭福笑 独演会』落語王 7月22日

 『日本現代舞踊の流れ』(社)現代舞踊協会 7月23日

 第45回『音楽塾』7月23日

 『おひさまのかけら・らいぶ』ウリポ・はせ・カンパニー 7月24日

 『ダモイ〜収容所から来た遺書〜』トム・プロジェクト 7月25日〜30日





■■ 第23回 シアターΧ名作劇場『ダンブロ』『或る男の半日』 ■■■■



 名作劇場は今回で46、47本目の上演となる。

 前田河廣一郎(まえだこ ひろいちろう)の名を知る演劇人は僅少だろう。

いくつもの戯曲を残したにもかかわらず、上演されたのは『陸つきる處』

(1927年5月)、『手』(1927年4月)が認められるが、前者は西川光、

後者は千田是也が初めての演出作品である。前田河は1888年に仙台市に

生まれ、小、中学校で成績優秀で将来を期待された少年だった。1907年の

渡米は、当時盛んにみられた特権階級や知識階級の「留学」や「洋行」とは

程遠く「出稼ぎ移民」に近いもので、何年かアメリカで働いて金を溜めて

帰国するというものだが、1920年に帰国している。1921年以降文筆活動の中で、

1924年6月に「文芸戦線」に『奈落』(ダンブロ)と題して一幕戯曲を発表し

『手』や『ストライキ中』『盗人』などの一幕劇を書いている。1928年2月に

改造社から刊行された『新選前田河廣一郎集』に、彼の代表作『三等船客』

という小説とともに『ダンブロ』も収められている。今回のテキストはそれを

用いているのだが、アメリカへの密航を企て、上陸寸前の石炭倉庫内がその

舞台であり、本人は密航ではなかったもののそのリアリティは確かなもの

である。現在中国から日本に向けて密航する船底の中国人を連想してしまう。



 ―次号へ続く―

(演出・川和孝)



◆日程:2006年8月1日(火)〜6日(日)

公演詳細はこちら

http://www.theaterx.jp/06/060801.shtml



名作劇場についてはこちら

http://www.theaterx.jp/meisaku/index.html





■■ 公演・企画情報 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2006年7月16日(日)・17日(月)

『ロミオとジュリエット』魁文舎



[日程]2006年7月16日(日)16時・19時/17日(月)15時

[チケット]前売4,000円/当日4,300円/学生前売2,500円/学生2,800円

http://www.theaterx.jp/06/060716.shtml

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2006年7月22日(土)

第17回『笑福亭福笑 独演会』落語王



[日程]2006年7月22日(土)14時

[チケット]前売3,000円/当日3,500円

http://www.theaterx.jp/06/060722.shtml

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2006年7月23日(日)

『日本現代舞踊の流れ』(社)現代舞踊協会



[日程]2006年7月23日(日)13時

[チケット]1,000円

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2006年7月24日(月)

『おひさまのかけら・らいぶ』ウリポ・はせ・カンパニー



[日程]2006年7月24日(月)15時・19時

[チケット]前売3,000円/当日3,500円/学生・子ども2,500円

http://www.theaterx.jp/06/060724.shtml

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2006年7月25日(火)〜30日(日)

『ダモイ〜収容所(ラーゲリ)から来た遺書〜』トム・プロジェクト



[日程]2006年7月25日(火)19時/26日(水)19時/27日(木)19時

     /28日(金)14時29日(土)14時・18時/30日(日)14時

[チケット]前売3,500円/当日3,800円/学生2,800円/シニア3,000円

http://www.theaterx.jp/06/060725.shtml

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第45回『音楽塾』クラシック音楽の名盤をLPで、劇場空間にて聴く!

グリークの「ペール・ギュント」劇中音楽(オリジナル版全曲)とピアノ協奏曲イ短調



[日程]2006年7月23日(日)19:00〜

[参加費]2,000円(俳優に限り免除)

http://www.theaterx.jp/ws/ongaku2.html

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第44回『チェーホフ研究会』

「ロシアにおける俳優の仕事」講師:安達紀子



[日程]2006年8月26日(土)14:00〜

[参加費]無料(会員外は500円)

http://www.theaterx.jp/ws/chekhov.html

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