シアターΧメールレター2006年10月8日号
□目次
●中国演劇ヴィジュアル講座 『西関女人』にみるジェンダー意識
●公演・企画情報
21世紀のマリヴォーシリーズ第2弾『試練』10月10日〜12日
中国演劇ヴィジュアル講座『中国演劇とジェンダー』10月13日
『花田清輝の泥棒論語と私たちの非暴力論語。』10月19日〜22日
『ひらひらきらり』ウリポ・はせ・カンパニー 10月23日24日
『藤山新太郎 蘇る江戸の手妻』東京イリュージョン 10月25日・26日
■■ 中国演劇ヴィジュアル講座 『西関女人』にみるジェンダー意識 ■■
近年、中国でも女性文学のコーナーは大人気です。多くの女性作家が等身大の
ヒロインを生み出しています。しかし舞台では今も「献身・従順・善良」
という伝統的な女性の美徳を賞賛する作品が続々と上演されており、つくづく
演劇というのはジェンダーバイアスから逃れることの難しい芸術ジャンルだと
感じます。
今回ご紹介する「西関女人」(2000)は日本でもおなじみの女性演出家
王佳納さんの作品です。
清時代に貿易特区として栄え、今も築100年を越える古い邸宅が立ち並ぶ
広州の西関地区。その一軒で暮らす6人の独身女性たち。身分違いの恋、
不倫と妊娠、一方的な離婚要求、家庭内暴力と男性に不幸にされた女性の
オンパレードです。でも、彼女らは男性への希望を捨てません。ラストの
婚礼シーンでは、男性とともに暮らす人生と女性だけで事業を起こし助けあう
人生が対等に輝かしく描かれます。それは自分で人生を選び取るすべての
女性たちに向けられた王佳納さんからのエールなのでしょう。
広東には古くから自ら一生結婚しないことを宣言した「自梳女」と
呼ばれる女性たちがいます。香港映画「自梳」(1997、張之亮監督)も
参考にして、王佳納さん独自のジェンダー意識について考えてみます。
(中山 文・神戸学院大学)
「中国演劇ヴィジュアル講座」の詳細はこちら
http://www.theaterx.jp/ws/china.shtml
■■ 公演・企画情報 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2006年10月10日(火)〜12日(木)
21世紀のマリヴォーシリーズ第2弾『試練』シアターコレクティブ
[日程]2006年10月10日(火)19時/11日(水)14時・19時/12日(木)14時・19時
[チケット]前売 3,500円/当日 3,800円/学生2,800円
http://www.theaterx.jp/06/061010.shtml
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2006年10月19日(木)〜22日(日)
『花田清輝の泥棒論語と私たちの非暴力論語。』
[日程]2006年10月19日(木)19時/20日(金)14時/21日(土)14時/22日(日)14時
[チケット]前売 3,000円/当日 3,500円
http://www.theaterx.jp/06/061019.shtml
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2006年10月23日(月)・24日(火)
『ひらひらきらり』ウリポ・はせ・カンパニー
[日程]2006年10月23日(月)19時/24日(火)15時・19時
[チケット]前売 3,000円/当日 3,500円
http://www.theaterx.jp/06/061023.shtml
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2006年10月25日(水)・26日(木)
『藤山新太郎 蘇る江戸の手妻』東京イリュージョン
[日程]2006年10月25日(水)18:30/26日(木)13:00・18:30
[チケット]前売 3,500円/当日 4,000円
http://www.theaterx.jp/06/061025.shtml
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中国演劇ヴィジュアル講座 『西関女人』にみるジェンダー意識
[日程]第3回:2006年10月13日(金)18:00〜
[参加費]1,000円(資料代含む)
http://www.theaterx.jp/ws/china.shtml
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