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シアターΧメールレター2007年8月2日号


■■ 中国演劇ヴィジュアル講座『越劇の美しさ』  ■■■■■■■■■■■



 私は20年ほど前に越劇の魅力に引き込まれ、中国に行くたびに機会が

あれば劇場や劇団に足を運んでその美しさの秘密を探ろうとしてきたの

ですが、去年は越劇生誕百年という節目でしたので頑張って、

『かくも美しくかくもけなげな――「中国のタカラヅカ」越劇百年の夢』

(草の根出版会)という本を出しました。



 この本では、農民の農閑期の副業として始まった男だけの田舎芝居が

花の上海で、日中戦争という特殊な状況の下で女だけの芝居に変容していく

ダイナミズムがおもしろくて(現在は男女合演越劇というものもありますが)、

題名からもお分かり頂ける通り史的な演変に重点を置いて論じたのですが、

一般書としては固すぎ、研究書としては準備不足の底の浅いものになって

しまい、色々とお叱りを受けました。追っかけ記など不要というご意見も

ありましたが、私は私を追っかけさせる越劇の魅力を語りたかったので、

あれしか書けなかったというのが本音です。



 今回はビジュアル講座ということなので、なるべく生の舞台の映像を見て

頂きながら、この本で「水彩画の夢をいかに舞台に写『実』するか、これが

越劇とくに女子越劇の『写実』なのである」と述べた、越劇の水彩画的な

美しさを紹介することを中心にして、この問題を(1)越劇における男と

女の役割分担、(2)越劇における写実性と大衆性、(3)越劇における

伝統(古典性)と改革、といった切り口から考えてみたいと思います。



◆日時:2007年8月25日(土)14時〜

◆講師:佐治俊彦(和光大学教授)

◆会場:ギャラリーΧ(シアターΧ2階)

◆参加費:1,000円(資料代含む)



http://www.theaterx.jp/ws/china.shtml



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