The 9th TheaterX International Dance + Theater Festival IDTF 2010

第9回 シアターXカイ 国際舞台芸術祭2010
公募作品募集要項

メイン・テーマ「チェーホフの鍵」

開催期間 2010年61日(火)〜74日(火)

公募申込締切 2009年1120日(金)

今世紀、チェーホフは何を担う?
人間の心を導く チェーホフの鍵とは……?
鍵穴の向こうを覗いて  歌え! 踊れ! 笑え!

第9回のシアターX国際舞台芸術祭IDTF2010のテーマは「チェーホフの鍵」です。20世紀、舞台芸術に多大な影響を与えたチェーホフが、21世紀に与える影響とはいったい何か? チェーホフの作品を自由に捉え、形式にこだわらずに表現し、未来に繋がる可能性と面白さを大胆に追求し、世界に向けて発信しようではありませんか。
募集内容
テーマに基づく作品。舞踊・舞踏・バレエ・パントマイム・演劇・能・歌舞伎など、作品の形式は問いません。

例 A)『チェーホフの鍵』このテーマに駆り立てられた作品
 チェーホフの作品、作品中の人物、チェーホフの思想・哲学・生きざま…などを捉え、舞台の創り手として、舞台創りの基本とも言える、『いかに楽しみ、楽しませるか』これを明確にして、作品に仕上げてください。

●チェーホフの作品に「いま」を開ける鍵を探す。
●チェーホフの作品が「いま」も好まれる鍵を探す。
●チェーホフの「魅力の扉」を「いま」開ける鍵を探す。

 いくつかの作品の組み合わせでも、また、チェーホフ作品を触媒としたオリジナル作品でも可能です。作品の形式は問いません。

例 B)チェーホフ短編に基づく作品
 チェーホフは、日露戦争開戦の前年、日本の世論がロシアへの敵愾心に沸き立つ、明治36年(1903)10月、尾崎紅葉門下の瀬沼夏葉によって、日本に初めて紹介されました。そして、5年後(1908)の10月には同じく瀬沼夏葉訳で『露国文豪チエホフ傑作集』が出版されます。そこには以下の14作品が収められています。

「六号室」「里の女」「余計者」「人影」「月と人」「写真帖」「たはむれ」「叱ッ!」「艶福男」「村役場」「失策」「官吏の死」「をんな」「薄命」

 この14作品の中から一つを選び作品に仕上げてください。いくつかの作品の組み合わせでも可能です。作品の形式は問いません。また、瀬沼夏葉訳のみに限るわけではありません。好みの訳で挑戦してください。訳によって題名が違う場合がありますので、お気をつけ下さい。
 なお、瀬沼夏葉訳『露国文豪チエホフ傑作集』は国立国会図書館近代デジタルライブラリーで閲覧することが出来ます。また、『六号室』のみは青空文庫でも閲覧できます。

例 C)「問題」作家チェーホフの、ミステリアスな戯曲『かもめ』
 雑誌に短編の売文を書いている小説家としか思われていなかった医師アントン・チェーホフ氏は、1890年30歳の年に8ヵ月間余にわたりシベリア流刑地への旅を 断固敢行した以後、今なお 世界中で"チェーホフ四大戯曲"と称されるほどの大「問題」作群を残し、44歳で病死。
その第一作目の『かもめ』こそは───、
目に見える 目に見えない「問題」ばかりが、ぞろぞろ ぞろぞろと くっついている シュールな作品。エーテルノ量子論ノ自然の階層性ノフロイトノコミュニズムノノなどなど、時代の過敏なオリジナリティが蠢動する転形期の現代史を底流に、あたかもメロドラマ風・日常的風のごとくに展開する曲者(くせもの)戯曲。また、いずれの戯曲にも「道化」みたいな医師自身(?)も登場するし……

 という次第で 『かもめ』という戯曲は、いろんな境界を超え、 いかようにも いじくれる 鍵穴の いっぱいある 知性と感性の魅力ある玩具。チェーホフとゲームやる?
応募方法
○応募申込締切 2009年 11月 20日(必着)
代表者の氏名・連絡先(〒住所、電話・FAX番号、e-mail address)を お知らせください。

○審査手順
第1次  書類・ビデオ審査
次の5点を送付してください。
提出締切 2009年12月25日
[1] テーマに基づく試作品のビデオテープ等、5分以内。
[2] どのような作品を創ろうと思っているか 文章であらわしてください。
[3] 応募グループのプロフィール。
[4] 80円切手(審査結果郵送用)
[5] 審査手数料として 3,000円分の定額小為替。

第2次 2010年2月8日 実演・インタビュー審査
シアターX 劇場にて。

○参加条件
@フェスティバル期間中に1ステージの公演ができます。
上演時間:ダンス…15分以内。シアター…40分以内。
A経費負担について
a) 劇場・宣伝にかかる経費は、主催者(IDTF)が負担。
b) リハーサル・仕込み・本番のスタッフはIDTFが負担。
ただし、参加者側が独自に行う宣伝、及び、スタッフを準備する場合は、自己負担となります。
B参加費について
*参加費として有料チケット(前売3,000円)を20枚買い取りください。
それ以上チケットを取り扱う場合は関係者割引(1枚2,500円)です。
Cその他
フェスティバル参加者には、自らの作品発表だけではなく他の作品も観ることも大切という考えから、IDTF全作品有効のフリーパスを差し上げています。

主催:シアターX国際舞台芸術祭実行委員会
   折田克子(舞踊家)
   谷口秀一(放送/劇作家・演出家)
   八木昭子(俳優)
   若松美黄(舞踊家)
   ケイタケイ(舞踊家)
   西田敬一(サーカス制作者)
   矢野通子(舞踊家)
   上田美佐子(シアターX)
   大久保喬(シアターX)

詳しくは、お問合せください。

シアターΧ(カイ)
〒130-0026
墨田区両国2-10-14
tel:03-5624-1181
fax:03-5624-1155