シアターΧトップ>ワークショップ・塾・研究会>ヴィクトル・ニジェリスコイ 舞台動作のワークショップ
現代の演劇において身体表現はますます重要になってきています。優れたプロの俳優を養成するロシアの演劇大学では、演技の授業で舞台俳優に必要な注意力、集中力、観察力、想像力、相手役に対する反応、即興などの能力などを養いますが、身体の表現力を高める「舞台動作」は最も重要な科目のひとつです。もちろん、舞台動作は演技のさまざまな要素と密接な繋がりを持っていますし、観客が芝居を観るとき、80パーセントは視覚で捉えると言われています。そもそも身体は限りなく人間の心理や精神と繋がっています。 9回にわたってヴィクトルが教えるトレーニングは、ロシアで長年かかって編み出されたものです。柔軟性、筋力、平衡感覚、持久力、身体の調整力、敏捷性を養うさまざまな運動には、「円盤投げ」「ざりがに」「カンガルー」「うじむし」「鰐」「猿」「扇子」「瀕死のゴキブリ」「扇子」等々ちょっと楽しい名前がついています。ただ身体を動かすだけでなく、動きを組み合わせたり、動きに意味を持たせたりします。舞台での倒れ方、初歩的なアクロバットにも挑戦します。この機会に、俳優に必要な身体能力を養う方法を身につけましょう! このワークショップは皆さんの身体の中に隠れている可能性を引き出します
俳優、立教大学助教
1984年、モスクワ生まれ。
2001年、ロシアの名門マールイ劇場付属のシチェプキン演劇大学に入学。4年生時より同大学で舞台動作を教えはじめる。在学中よりマールイ劇場の舞台に参加し、映画、テレビドラマに出演。
2005年、引き続き演劇大学で教鞭を執りながら、舞台動作と演技の繋がりをさらに研究するため、大学院に入学。2006年、歌舞伎、能をはじめとして日本の演劇の舞台動作を学ぶため来日し、前進座の養成所に所属。
2007・08年、ロシア国立人文大学で舞台動作を教える。
2008年4月、立教大学助教として再び来日し、舞台動作を教える。
2006年〜08年、NHKテレビ「ロシア語会話」に出演。
2008年11月23日〜12月12日