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『母アンナ・フィアリングとその子供たち』

2005年4月1日〜7日

人生はあたしに、地を這うことを教えてくれたのさ

舞台イメージ

きっぱりと新しいブレヒト演劇、特別なブレヒト演劇の創出をめざして

2年がかりのブレヒト的ブレヒト演劇祭の末尾を飾るこの企画。
 ブレヒト原作/千田是也訳の『肝っ玉おっ母とその子供たち』に基づき、イスラエルの演出家ルティ・カネルと、同じく美術家ロニ・トレン、音楽家ロネン・シャピラを日本に招聘して、日本の吉田日出子をはじめとする俳優・スタッフたちとの共同創造活動で<2005年の新しいブレヒト作品><特別のブレヒト作品>の創出をめざし、上演する。
 このプロジェクトで私たちは結果のみならず、作品を共同で創り上げていくプロセスをも重要視したい。言葉や文化や歴史などの壁や溝――を必然的にはらむ国際共同制作だからこその、論理や姿勢や方法をまさぐりながら「好ましい摩擦熱」による創作意欲の業火を熾(おこ)し、発見がまた発見となるような作業を試みてみたい。それを実行、実現していくのも、この企画のめざすところとしたい。

ルティ・カネルより(演出)

私ルティ・カネルは戦争を知る国からやってまいりました。危険が身近な場所で、我が子の未来のために戦っています。そしてヴァルター・ベンヤミンが歴史の天使に見いだしたものを凝視するのです。
「かれ(歴史の天使)は顔を過去に向けている。ぼくらであれば事件の連鎖を眺めるところに、かれはただカタストロフのみを見る。そのカタストロフは、やすみなく廃墟を積みかさねて、それをかれの鼻っさきへつきつけてくるのだ。」(野村修 訳より)
スタッフ奏者キャストダンサープロフィールへ―

スタッフ

原作ベルトルト・ブレヒト
構成・演出ルティ・カネル
舞台美術ロニ・トレン
音楽ロネン・シャピラ
衣裳加納 豊美
照明清水 義幸
演奏ロネン・シャピラ(pf・acco)
波田生(vn・vl)
三原田賢一(Tuba)
文芸部原 牧生
山本 健翔
入市 翔
通訳菅生 素子
福室 満喜子

キャスト

石田知生  木室陽一
ケイタケイ ささいけい子
高川裕也  谷川清美
冨岡弘   長畑豊
西巻直人  ハンダイズミ
響巳夏   真那胡敬二
三谷昇   三宅右矩
三宅近成  山本健翔
山本哲也  吉田日出子
(50音順)

公演日程


2005年4月1日〜7日
  1(金) 2(土) 3(日) 4(月) 5(火) 6(水) 7(木)
14:00    
19:00

チケット

前売:3,500円
当日:4,000円
(全席指定)
[チケット取扱]
シアターΧ
ローソンチケット(Lコード:L35223)<ローソンチケットの受付は終了しました>

企画・製作

シアターX

共同創造・制作提携

多摩美術大学映像演劇学科

後援

イスラエル大使館
東京ドイツ文化センター
社団法人国際演劇協会

協賛

アサヒビール
助成
平成17年度文化庁芸術団体重点支援事業

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