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『シャガールが愛した、故郷の旋律』オルケステル・ドレイデル 12月15日東欧ユダヤ音楽・クレズマー演奏会
シャガールの絵の中の≪屋根の上のヴァイオリン弾き≫は、どんな旋律を奏でていたのか?
時を越えて、いまも絵の中で奏でられている、軽やかで、そして情感あふれる調べ。 シャガールが描き、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」が映し出した音の風景が、いま蘇る。 演奏曲(予定):結婚式のダンス、ドナ・ドナ、マイム・マイム、フレイラッハ18番、ほか 音源サンプルシャガール芸術と東欧ユダヤ音楽クレズマー
シャガールの生まれ故郷ヴィテブスクで受け継がれてきた、伝統的な東欧ユダヤ教文化と習慣は、彼の初期作品から晩年作まで、町の風景や動物たちなど、様々なモチーフの姿を借りて頻繁に描かれています。そのなかでも音楽家たちの姿はとりわけ多く描かれたモチーフのひとつです。彼がよく描いたヴァイオリン弾きやクラリネット奏者などが演奏していた音楽は、クレズマーと呼ばれ、かつて東欧のユダヤ教の結婚式で演奏されていたものです。人々は祝う気持ちと同時に、神への感謝、神と共にいることの喜びを、クレズマーの演奏によって踊ることを通して、全身全霊で表しました。また、東欧ユダヤ人の固有の言語、イディッシュで紡がれたイディッシュ民謡には、彼らの辿ってきた道のりの険しさと、それを乗り越えてきた強靭さが、深い哀愁と薄日のような光を伴って謡い込まれています。その旋律は民族を問わず人々の心を震わせずにはおかないでしょう。
シャガールの絵には、彼ら音楽家の姿と一緒に、彼らが奏でるメロディー、リズムそのままの生気がみなぎっているでしょう。そして、それらをこころで受け留めたとき、私たちもまた、シャガールの作品と共鳴し、その芸術世界に身を置くことができるのではないでしょうか。ドイツ、ポーランドで専門の演奏家の指導を受けたメンバーによる生演奏を通して、シャガールが親しんだ東欧ユダヤ音楽の息吹を感じて頂ければ幸いです。
オルケステル・ドレイデル
シャガール研究者で演奏家の樋上を中心に2003年4月結成。
東欧ユダヤ音楽の研究と演奏活動を開始する。
京阪神を中心に自主公演を行うほか2007年には宇都宮美術館と千葉市美術館主宰のシャガール展関連イベントで演奏を依頼される。
2006年3月に1st.CS「Shpil,Dreydel!シュピール、ドレイデル!」を、2007年3月には2nd.CD「Mazl Tov!<おめでとう>!」を自主制作。
今夏には樋上と白石がドイツ・ワイマールで開催されたクレズマー・ワークショップYiddish Summer Weimarに参加、Alan Bern氏ほか世界のクレズマー・シーンをリードする演奏家による本格的な指導を受けた。
目下のところハイギアで駆け回る若き創造家集団の東京初公演!
演奏
オルケステル・ドレイデル
樋上 千寿(B&Cクラリネット) 白石 雅子(アコーディオン) 高橋 延吉(ドラム、パーカッション) 公演日程
2007年12月15日(土)18時
※開場時間は30分前 チケット問い合わせ
オルケステル・ドレイデル 樋上(ひのうえ)
Tel&FAX:075-464-3047 E-mail:smile-chitoshi@sings.jp Webサイト:http://www.geocities.jp/smile_dreydel/ |