『花田清輝研究会』

2016年102日(日)

シアターΧ 劇場

花田清輝的映画の見かた・考えかた…Part.5

花田清輝という人がいました。記録を芸術にみちびき、文学の共同制作を勧め、映画をしきりに論じた。 つまりは芸術の革命家だ。選りぬきの映画を観て、語って、混沌の現代を切り拓いていこう。
その席に、故人ながら花田清輝も来ることでしょう。 (小沢信男)

お話:小沢信男(作家)・木下昌明(映画評論)・松原明(制作者)・佐々木有美(制作者)・白石征(演出家)・西田敬一(国際サーカス学校校長)

ドキュメンタリー映画『がんを育てた男』

ビデオプレス最新作。「手術しなければ助からない」と医師から宣告された患者の、手術を拒否し、ぎりぎりまでがんを「育てた」男の、医師との葛藤の記録。 週刊誌で「やってはいけない手術」など医療問題が取りざたされる中、患者自身が治療法を選んだ場合、どうなるのか――という一つの実践例がここにある。(2016年)

めったにはないですぞ!―小沢信男(作家)

チャールズ・チャップリンは、果敢に主役を演じて『モダン・タイムズ』はじめ数々の名作を創った。木下昌明もまた果敢に主役を演じて『がんを育てた男』を創った。
『モダン・タイムズ』が、こんにちの機械文明・資本主義を痛烈に問い直すドキュメンタルなフィクションならば、『がんを育てた男』は、徹底したドキュメンタリーで、われら日本の現況を問い直す。
日本人はいま 二人に一人が、がんにかかり、三人に一人ががんで死ぬ。という事態だとか。まさか? だが、みわたせばなるほど、かなりに混み合って身近ですなぁ! こんにちの医療はどうあるのか。 病んでこそ見えてくる事態はさまざまで、どう立ち向かうかが、人生だ。
敢えて自分の尻をむきだした男が ここにいて、知友が智力腕力を集中させて一篇のドキュメンタリーを創りあげた。これこそがこんにちの芸術だ。われらが花田清輝からまなびとったことの新しい成果が、ここに生まれた。
どうぞお楽しみにごらんください。そしておおいに語り合いましょう。

日程

2016年10月2日(日)19:00

参加費

1,000円

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シアターΧ