大雁気功(たいがんきこう)

月3回(木曜) 18:30〜21:00

コミューンXにて

講師:中川 進

もっとも長い歴史を持ちながら、もっとも新しい
美しい所作を身につけ、いまを生きる心身の糧として───


中川進(右)

 シアターΧで大雁気功(たいがんきこう)の講習が行われたのは、1999年故・桃山晴衣さんの『俳優修業』から。以来10年にわたり、途切れることなく月に3回のペースで講座が開かれています。
 講師の中川進氏が大雁気功を始められた切っ掛けは、交通事故で痛めた自律神経のリハビリのためだったとか。10年以上いろいろな治療法を試して辿りついたのが大雁気功。「この気功も駄目だ」と諦めたとき緊張がとけ、それが治癒するきっかけだったとか。その経験が気功教授法に活かされることに。受講生は、気功の技術だけでなく、大雁気功ならではの美しい所作と、気功の本質である「気」をコントロールすることを学ぶことができます。
講師:中川進さんにインタビュー

大雁気功の優美な所作

ただ教えるだけじゃダメですね。
─── 私はシアターΧがなぜ大雁気功を始めるのか、はじめは解りませんでした。桃山晴衣さんが大雁気功を見て、「これだ!」と思われたんですね。そこで私に「俳優修業のために身体を鍛えてください」と、同時に「大雁気功の美しい動きを学ばせて」といわれました。
 気功は、舒心平血功(じょしんへいけつこう:心臓をゆるめて血管を和らげる)と大雁気功が出発なんです。ところが、シアターΧで大雁気功の教室を始めた頃は、受講生が「上手くなったな」と思ったら、一度に5人くらい生徒が辞めていきました。また彼らが戻ってきても、結局大雁気功を忘れているんですね。その繰り返し。俳優を目指す人たちだから、演劇の勉強で外国に行ったりしているんです。結局「待つ」以外にないんだと。でも、これじゃ人が育たないから、なんとか育つ人をつくらなければと思うようになりました。

「気」をコントロールすることで、前向きな自分になる
─── 私が大雁気功の教室をつづけて分かってきたことは、特に最近の若い人たちの健康管理は本当に大変だなということです。普通に就職してしまうと、忙しくて気功を学ぶ時間はないです。とにかく身体を酷使しするのが現状です。いまの若者は自分を守る手だてもなく、ただ働かされるだけ。
 一方でアルバイトや派遣社員になるしかない若者は、自分で時間をつくって気功を学ぶことはできます。でも、いつまでそうやって働いていけるのか、俳優をめざす若者も将来は不安です。そうやって、彼らは悩みながら大雁気功をつづけているんです。ハッキリしていることは、身体が大切だということです。大雁気功の魅力は、本当に美しいですから、一人前になれば生きる糧として考えることさえできます。

─── もうひとつ、特にストレスの多い時代は「気」をコントロールすることが大事です。気功は「気」のコントロールがすべてです。「気」を身体に取り入れて、まわして、悪いものを出す。気功の「功」というのは、結局は「気」の訓練であり運動なんですよね。4千年の歴史を持ちながら、実はもっとも新しいものが「気功」なんです。
 美しい所作を学び、心身が充実する大雁気功。シアターΧの教室は高度な内容のカリキュラムを組み込み、内容を充実させて開校しています。
日程
1ヵ月に3回(木曜日 18:30〜21:00)
参加条件
年齢制限あり
費用
4,000円(1ヵ月分)
毎月初めの日は体験日(500円)
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