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クレズマー音楽講座
2024年10月20日(日)・12月15日(日)
YCRAユダヤ文化講座2024
シャガールの「屋根の上のヴァイオリン弾き」が奏でた「クレズマー」は、どんな音楽なのか?――歴史的・文化的側面から体系的に解説する連続講座です。
第5回 10月20日(日)
「20 世紀以降のクレズマー音楽:シュテットル文化の衰退とクレズマーの世俗化」
東欧のシュテットル以外の地域で創作されたクレズマー音楽について概観します。また東欧ユダヤ人の20 世紀初頭の米大陸大量移住に伴うシュテットル文化の急速な衰退と、米文化への同化、クレズマー音楽の世俗化について論じます。米国1980 年代のクレズマー・リバイバルと、日本における受容の実態と問題点について指摘し、伝承文化としてのクレズマー音楽の在り方について考察するきっかけとします。
第6回 12月15日(日)
「S. アンスキー『ディブック』を巡って:近代ユダヤ・アイデンティティの創出」
19 世紀末から20 世紀初頭にかけて、東欧のシュテットル文化はハスカラ(ユダヤ人による世俗化教育)の影響を受け大きく変化していきます。シュロイメ・アンスキーが行ったウクライナでのシュテットル文化調査(1912 〜 14 年)は、近代ユダヤ民族の創造源とすべき伝承文化の調査と保存、研究と継承を目指したものでした。その成果として創作されたアンスキーの戯曲『ディブック:二つの世界の間』(1915頃)は、それ自体が近代ユダヤ芸術としての第1作と呼べるものです。シュテットル文化を象徴する本作と、その独自の「上演」ともいうべきシャガールの「ユダヤ劇場壁画」(1920 年)、ジョエル・エンゲル作曲の「組曲ディブック」(1926 年)を取り上げ、これらの創作に共通するシュテットルの伝承文化との関わりと近代ユダヤ芸術としての本質について考察します。
概要
- 日程
- 第5回 2024年10月20日(日)
第6回 2024年12月15日(日)
いずれも14:00〜16:00、ギャラリーΧ - 講師
- 樋上 千寿
- 参加費(各回)
- 2,000円(高校生以下無料)
お申し込み・お問合せ
樋上
Eメール:ycra0916@gmail.com
FAX:075-461-7670
TEL:070-6682-4691(樋上携帯)