人間の感情とは、どんなものでしょうか？　恋愛をした時を思い出して下さい。自分の中に色々な感情が交錯し、先の見えない不安を感じる。その真実こそが、観客を夢中にし、記憶に残るものにするのです。
俳優自身の深い感情、そうなるためには、舞台上で生きた人間である必要があります。俳優の創造の過程での、飛び上がるほどの喜びを体験する秘密でもあります。フィクションの中で《今ここで生きる》を教えてくれているのがスタニスラフスキー・システムです。
基礎となるトレーニングとして、潜在意識を知る、無対象行動、想像する《視覚化》、無邪気、交流をトレーニングします。

講師 八木昭子（東京ノーヴイ・レパートリー シアター事務局長）

「スタニスラフスキーによる基礎トレーニング(＝スタ･トレ) は、難しい理論ではなく、身体とこころとで体験すれば、バレリーナのバーレッスンやピアニストの指のトレーニング同様に、毎日出来るようになります。その過程を経てヴィジョンを獲得するまでいければいい」

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